勾配天井とは
勾配天井とは、天井が傾斜になっているものを指します。
本来天井になっている部分を取り払い、屋根の傾斜の部分をそのまま天井とするため室内空間が広く取れ、開放感が出ます。
「吹き抜け」に近いものですが、天井が斜めになるのでオシャレに見えます。
一条工務店 勾配天井オプション
勾配天井オプション価格
一条工務店の勾配天井のオプション価格は実に分かりやすく、
「約6万円×坪数」という計算で価格が決まります。
部屋数や屋根の角度等で価格が決まるわけではなく、天井を高くする範囲が大きくなればなるほど価格も上がっていきます。
我が家の勾配天井のオプション価格については、別記事で公開しています。
参考にしてみて下さい。
一条工務店の勾配天井の角度について
一条工務店の平屋では屋根の角度を1.5寸、3.5寸屋根の2つから選ぶことが出来ます。
<1.5寸屋根>
<3.5寸屋根>
先述しましたが、一条工務店の勾配天井のオプション価格は「勾配天井の施工面積」となりますので、1.5寸屋根にしようが3.5寸屋根にしようが価格は変わりません。
より天井を高く、開放感ある形にしたければ3.5寸屋根を選択した方がオトク感がありますね。(※土地の事情により3.5寸屋根を選択できない状況もあるようですので、設計担当者に確認してください。)
我が家のLDKの勾配天井
下から見上げると天井が高いためかなり開放感があります。
一条工務店i-smartの天井高さは、通常2.4mですが、我が家は平屋の勾配天井を利用して、最大3.5mの空間にしています。 これによってリビングが広く感じられ、開放感を出しています。
こちらはリビングからキッチン側を見た写真になります。
アイランドタイプのキッチン上は排気ダクトが通っているため勾配天井を採用することができませんが、十分開放感があります。
勾配天井のメリット
部屋に開放感が出る
一条工務店の標準天井高さは2.4mですが、勾配天井を採用すれば天井の高さを高くすることができ、かなりの解放感が得られます。
我が家の勾配天井は一番高いところで3.5mの高さがあり、立ち上がった時の目線からかなりの高さですので部屋がかなり広く感じます。
来客した友人に実際のリビングの広さを伝えると毎回びっくりされます。
部屋を明るくすることが出来る
私の家では「高窓」と呼ばれるリビングの高い位置(勾配天井の天井近く)に横長の窓をつけています。
この高窓があるおかげで部屋はかなり明るく、昼間は照明が不要です。
このように天井の高い位置に窓をつけることができますので、外の日の光を家に取り入れることが出来て部屋を明るくすることができます。
我が家の高窓を取り入れたリビングを別記事で紹介していますので参考にしてみてください。
通気が良くなる
勾配天井によって高い位置に付けられた窓を使って、風通しを良くする事が出来ることも一つのメリットです。
暖められた空気は膨張するため上に登っていき、冷やされた空気は下に下っていきます。このことを利用して高い位置と低い位置の窓を開けることによって空気がきれいに家の中を通り抜けていきます。
高い位置の窓の開閉は、オペレーターと呼ばれるハンドルで開閉するのが一般的です。
しかし、私の家では遠隔で操作できるものを付けていなかった為に、勾配天井の高い位置にある高窓のみ窓の開閉が出来ません。(光を遮るシェードは電動で開閉可能です。)
今更ですが、春秋用の風通しを良くするために高窓の操作ハンドルを付けておけばよかったと少し後悔しています。
高窓で空を楽しむことが出来る
勾配天井の高い位置に窓を設置することによって、部屋の中から空が見えます。
通常の高さの窓から見える景色は、隣の家だったり、背の高いマンションだったりで、窓の枠の中に空だけが映ることはほとんどありませんが、勾配天井の高窓にする事で、窓で空だけを切り取ったような素敵な部屋にする事ができます。
勾配天井のデメリット
高い場所のメンテナンス・掃除が大変
勾配天井の高い位置に設置した「高窓」にもカーテンやシェードが付くと思いますが、簡単には手が届かない位置にあるためメンテナンスが大変になります。
電動カーテンや電動シェードを採用する方が多いと思いますが、当然電動のモーターは故障する可能性もあります。
一条工務店の家では標準で書く窓に「ハニカムシェード」と言われる断熱シェードが付きますが、私の家のリビングでは、手の届かない位置に窓があるため、遠隔でシェードの上げ下げができる「電動ハニカムシェード」を採用しています。
入居してから4年経過し、まだ故障等のトラブルはありませんが、他の一条工務店のブロガーの記事を見ると、電動ハニカムシェードが故障している方もおられるので少し心配です。
また、手の届かない位置に窓があるため、ほこりの掃除などが簡単ではありません。そもそもほこりの溜まらないような構造にするなど工夫が必要です。
照明計画が難しい
勾配天井の場合、通常の天井よりも高い位置にあることと、斜めになっているため照明計画が難しいと言われます。
メーカーの照明には「〇〇畳用LED照明」などのスペックが記載されていますが、これは通常の天井の高さで計算されたものになりますので、勾配天井の場合は少し注意が必要です。メーカーの照明シミュレーションや設計担当者にしっかりと相談して照明計画することが大切です。
コストアップになる
勾配天井にすることで、単純に天井の面積が増えるため、材料費などが余分に掛かってしまいます。また、天井が高くなっている分、施工の足場を組む必要があるため基本的にはコストアップします。
一条工務店の場合であれば、上で紹介した通り、「約6万円×坪数」の追加料金が必要となります。一般的な広さのリビングで採用する場合は、おそらく5坪(=10畳)程度の広さになると思いますので、30万円程度の追加料金が必要となります。
他の追加オプションと比較しても高価な部類に入りますので、予算内に入るのかをしっかりと検討する必要がありますね。
断熱性能が若干損なわれる
勾配天井を採用するという事は、天井裏(屋根と天井の間のスペース)が無くなるということを意味します。
つまり、勾配天井は「屋根がそのまま天井になっている」ということであり、直射日光を受けた熱がそのまま天井に伝わってくるため、勾配天井を採用しないときよりも断熱性能が失われるということです。
天井の断熱材がしっかりとしているハウスメーカーであれば良いのですが、あまり断熱性能にこだわっていないハウスメーカー、工務店で勾配天井を採用するときは注意が必要です。
まとめ
勾配天井のメリット・デメリットを紹介していきましたが、参考になったでしょうか。私も勾配天井の魅力に惹かれて採用しましたが、今となっては「本当に採用して良かった」と感じています。リビングを広く快適に使える生活というのは本当に生活が充実します。私は家を建てる事を決めた当初は「2階建ての吹き抜けのある家が良いなー」と思っていましたが、平屋の勾配天井の魅力を知って、結局そのまま家を建てる事になりました。平屋でもこのように天井の高い生活ができるということを知っていただき今後の家づくりに生かして頂きたいと思います。
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